NIKONOS IV-A

Last Update : 19. November 2006

NIKONOS III より、大幅にボディ形状を変え、上部ボディ引き抜き型から、一般的な裏蓋開閉式になった。
絞り込み測光の絞り優先式オート露出となった。
その替わりに、マニュアル露出がM(機械式90分の1秒)とB(バルブ)のみとなった。

1980年(昭和55年)7月に、ニコノス IV-A は、5万4500円で発売された。
TTL測光の絞り優先AEの採用、電子シャッターの採用、裏蓋開閉式の採用、水中でも使用可能な大型ファインダー、巻き上げレバー・シャッターボタンの分離、自動調光スピードライトの採用、など操作性の向上が図られた。
ニコノス IV-A は、4年間で約10万台生産された。

NIKONOS IV-A 全体図
前面図


↓ 左側面図 と 右側面図
底面図
上面図
フィルム巻き戻し時の巻き戻しクランク
シャッターロックレバー L(ロック)位置
レンズをはずしたところ
裏蓋開閉ロックつまみの、O(Open)とC(Close)
裏蓋を開けたところ


O(オー)リングは、10ヶ所に羽根が生えている。
フィルム圧板は、上ヒンジで跳ね上げ式になった。

フィルム圧板固定用のノッチが中央下にある。
NIKONOS IV-A 元箱。


銀色シリーズ。
IKONOS IV-A 「使用説明書」

オリジナル。


銀色。


(81.8.E)P-5


UW15mm は、旧型。15mm用水中光学ファインダーも旧型。
UW28mm用水中光学ファインダー掲載。
NIKONOS IV-A 「使用説明書」

復刻版(白黒)。

オリジナルは、銀色。

復刻版は、ニコン・サービスセンターで700円にて入手可能。
NIKONOS IV-A 「INSTRUCTION MANUAL」

英語版使用説明書。


オリジナル。


NIPPON KOGAKU K.K.

Printed in Japan (83.7.AO) &-13


NIKONOS IV-A の仕様
型式:電子制御式35mm判フォーカルプレーンシャッター式防水カメラ
耐水深:50m
レンズマウント:ニコノスマウント
ファインダー:逆ガリレオ型アルバダファインダー(35mm用)、パララックス補正マーク(0.8m)付き、倍率約0.55倍、視野率約85%、視度−0.9DP、アイポイント40mm
ファインダー内表示:露出表示マーク(○印LED):適正…点灯、シャッタースピード連動外警告…点滅、レディライト(稲妻印LED):スピードライト充電完了…点灯
測光方式:TTL中央部重点絞り込み測光、受光素子にSPD(シリコンフォトダイオード)使用
測光範囲:EV8〜19(ASA/ISO 100で、1/30秒 F2.8〜1/1000秒 F22)
フィルム感度連動範囲:ASA/ISO 25〜1600
シャッター:電子制御上下走行式、メタルフォーカルプレーンシャッター
シャッタースピード:A(オート):1/30秒〜1/1000秒(無段階)、M(メカニカルシャッター)1/90秒、B(バルブ)(メカニカルシャッター)
シンクロ接点:X接点のみ、1/90秒以下、専用スピードライト使用時A(オート)でも1/90秒に自動セット
フィルム巻き上げ:一動作レバー式、小刻み巻き上げ可能、巻き上げ角144度
フィルムカウンター:自動復元式順算式、カウンターが<1>になるまではA(オート)は解除され、シャッタースピードは約1/1500秒に固定
巻き戻し:クランク式
電源:1.55V銀電池(SR44、G13相当品)2個、3.1V
露出計電源スイッチ:シャッターボタン1段押してスイッチON、シャッターボタンから指を離して約20秒間スイッチONの状態を持続
電池チェック:使用限界電圧約2.6V以下で、露出計表示LED消灯
裏蓋:蝶つがい式
裏蓋開閉:バックル方式
大きさ:約149×99×58mm(ボディのみ)
重さ:約740g(ボディのみ)